京都府
円光寺
〒600-8854 京都府京都市下京区梅小路西中町67
円光寺は、梅小路の住宅地にある浄土真宗本願寺派の寺院です。江戸時代に安倍晴明公の子孫・土御門家が屋敷と天文台を置いた土御門邸の跡地に建ち、庭には天体観測に用いた渾天儀の台石が残ります。
由来と見どころ
土御門家は江戸時代、京都の南西・梅小路村に屋敷を構え、天文と暦の家として朝廷に仕えました。『日本歴史地名大系』は、御前通八条の北西角、現在の円光寺境内にあたる場所に土御門屋敷があり、その東南隅に十八坪弱の天文台が設けられていたと記しています。宝暦の改暦を主導した土御門泰邦(1711〜1784年)は、天文の実権が幕府に移ることを憂い、この邸内に独自の天文台を整えて観測を行いました。『近世日本天文学史』は、その天文台跡に円光寺が建ち、天文儀器の礎石が残ると伝えています。
本堂前の庭の中央に据えられた台石は、天体の位置を測る渾天儀を置いたものと伝わり、筋向かいの梅林寺には日時計の役割をした「大表」の台石が移されています。梅林寺は土御門家の菩提寺で、代々の墓碑を守っています。円光寺そのものは檀家寺で一般公開はされておらず、台石を間近に見ることはできません。門前で手を合わせ、北隣の稲住神社と併せて歩くと、かつて一町四方に及んだ土御門邸の広がりが想像できます。
アクセス
- 所在地
- 京都市下京区梅小路西中町67
- 拝観
- 非公開(境内・台石の見学はできません)
- 電車
- JR「西大路」駅から徒歩約10分。JR嵯峨野線「梅小路京都西」駅から徒歩約12分
檀家の寺院です。門前からの参拝にとどめ、住宅地の静けさを保ってください。
周辺の関連スポット
- 稲住神社(北隣)——土御門邸跡に晴明公を天文暦学の始祖として祀る社。由緒書に邸内の様子が記されています。
- 鎌達稲荷神社(南区・西寺跡)——土御門家の鎮守社と伝わる古社。もとは梅小路の土御門邸の近くにありました。
- 天社土御門神道本庁(福井・名田庄)——土御門家が陰陽道宗家として祭祀と暦術を伝える本庁。
渾天儀の台石を残した土御門家がその後どうなったか——名田庄への隠棲、宗家としての認可、明治の断絶と昭和の再興は、読み物「陰陽師の家系と土御門家の末裔」にまとめています。
よくある質問
- 円光寺と安倍晴明にはどのような関係がありますか。
- 江戸時代に晴明公の子孫・土御門家が屋敷と天文台を置いた土御門邸の跡地に建つ寺です。『日本歴史地名大系』は、御前通八条の北西角、現在の円光寺境内にあたる場所に土御門屋敷があり、その東南隅に十八坪弱の天文台が設けられていたと記します。
- 境内を見学できますか。
- 円光寺は檀家寺で、一般公開はされていません。境内や台石を間近に見ることはできないので、門前からの参拝にとどめ、住宅地の静けさを保ってください。
- 何が残っていますか。
- 本堂前の庭の中央に、天体の位置を測る渾天儀を置いたと伝わる台石があります。筋向かいの梅林寺には、日時計の役割をした「大表」の台石が移されています。梅林寺は土御門家の菩提寺で、代々の墓碑を守っています。
出典・参考
- 『日本歴史地名大系27 京都市の地名』(平凡社)「梅小路村」の項(土御門屋敷の位置と天文台)
- 渡辺敏夫『近世日本天文学史 下』(恒星社厚生閣)「京都梅小路天文台」の項(台石の所在)
- 京都府立図書館 レファレンス事例「京都にあった梅小路天文台の場所を知りたい」(国立国会図書館 レファレンス協同データベース)
社寺・関係者の方へ:掲載内容の訂正、写真のご提供、取材・掲載のご相談はお問い合わせからお願いいたします。
最終更新:2026年8月30日
- 宗派
- 浄土真宗本願寺派
- 晴明公ゆかり
- 土御門家 梅小路邸・天文台跡(渾天儀の台石)
- 拝観
- 非公開
- 所在地
- 〒600-8854 京都府京都市下京区梅小路西中町67
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