和歌山県

晴明の蛭伏石

〒647-1723 和歌山県田辺市本宮町皆地

晴明の蛭伏石(ひるぶせいし)は、田辺市本宮町皆地(みなち)、四村川に囲まれた集落の民家の軒先に伝わる石です。血を吸う蛭に悩む村人のもとに現れた安倍晴明公が、祈祷によって蛭を石の下に伏せ込め、この石を大切にするよう言い残して去ったと伝わります。熊野本宮大社にほど近い山里に、千年前の陰陽師の逸話が静かに残されています。

由来と見どころ

和歌山県観光連盟の「わかやま歴史物語」は、皆地に伝わる晴明伝説をこう紹介します。血を吸う蛭に悩む住人のもとに現れた晴明公は、祈祷によってそれを抑え、この石を大切にするよう言い残して去った——。本宮町の民俗を集めた『熊野の民俗——和歌山県本宮町』に基づくと、皆地の百姓が蛭に血を吸われて困っていたところへ一人の山伏が来て、護摩を焚き、池のほとりの大石に蛭を伏せ込んで祈祷した。それから皆地の蛭は人の血を吸わなくなった。この山伏こそ晴明公であったと伝わり、石は「蛭伏せ石」と呼ばれるようになりました。皆地には、村人が何度斧を入れても翌朝には切り口がふさがる大楠を、たまたま訪れた晴明公が占い、大池の主の仕業と見抜いて伐り倒させたという伝説も伝わります。

石は皆地の氏神・四村神社(明治四十二年に鏡神社から改称)の裏手、山のふもとの「大池」と呼ばれる池のそばにある民家の敷地内にあります。集落を見下ろす鏡山の四村神社は三百メートルほどの石段を上った山頂に鎮座し、参詣ののち社殿の横から裏手の山道を下ると、石のある一角へ出ることができます。

アクセス

所在地
和歌山県田辺市本宮町皆地
見学
自由(民家の敷地内)
バス
龍神バス熊野本宮線(紀伊田辺駅〜本宮大社前〜湯の峰温泉)「皆地」バス停下車
車
石の近くに駐車場はありません(和歌山県観光連盟)。バスは「皆地」バス停下車
問い合わせ
熊野本宮観光協会(0735-42-0735)

石は民家の敷地内にあります。住民の方のご迷惑にならないよう、声をかけてから静かに見学してください。なお、近くの「皆地いきものふれあいの里」(田辺市)の園内では、イノシシの被害で歩道等に陥没や路面の乱れがあると、田辺市が注意を呼びかけています(2026年7月17日更新)。足元にご注意ください。

周辺の関連スポット

  • 安倍晴明の腰掛け石(田辺市中辺路町野中)——熊野古道中辺路沿い、那智へ向かう途中の晴明公が腰を下ろし山崩れを止めたと伝わる石。
  • 熊野那智大社(那智勝浦町)——晴明公が千日の滝行を修めたと『古事談』が記す熊野三山の一社。
  • 安倍晴明社(田辺市龍神村殿原)——この地を訪れた晴明公を里人が祀った、和歌山県内唯一の晴明公の社。

よくある質問

蛭伏石とはどのような石ですか。
血を吸う蛭に悩む皆地の村人のために、山伏が護摩を焚き、池のほとりの大石に蛭を伏せ込めて祈祷した。その山伏こそ晴明公であったと伝わり、以来、皆地の蛭は人の血を吸わなくなったと、『熊野の民俗——和歌山県本宮町』に基づく伝承が語ります。
石はどこにありますか。
田辺市本宮町皆地の氏神・四村神社の裏手、「大池」と呼ばれる池のそばの民家の敷地内にあります。民家の敷地なので、住民の方に声をかけてから、静かに見学してください。
駐車場はありますか。
石の近くに駐車場はありません(和歌山県観光連盟)。バスは、龍神バス熊野本宮線の「皆地」バス停で下車します。

出典・参考

社寺・関係者の方へ:掲載内容の訂正、写真のご提供、取材・掲載のご相談はお問い合わせからお願いいたします。

最終更新:2026年10月6日

伝承
晴明公が蛭を石の下に伏せ込め、以来皆地の蛭は血を吸わなくなった
位置
四村神社の裏手、大池のそばの民家の敷地内
見学
自由(民家の敷地内、住民への配慮を)
所在地
〒647-1723 和歌山県田辺市本宮町皆地
地図
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