福井県

暦会館

〒917-0375 福井県大飯郡おおい町名田庄納田終111-7

おおい町暦会館は、名田庄納田終の道の駅「名田庄」に隣り合って建つ、暦と天文の資料館です。安倍晴明公の子孫・土御門家が応仁の乱を逃れてこの地に移り、三代にわたり天文・暦学を伝えた史実にちなんで建てられ、校倉造の館内に土御門家の資料や古暦、天文器具など約千点を収めています。

施設の由来

名田庄は、南北朝時代に泰山府君祭料として安倍家に与えられて以来、暦道・天文道・陰陽道と深く結びついてきた土地です。応仁の乱ののち、安倍(土御門)有宣・有春・有脩の三代がここに住み、泰山府君を祀り、天文の道場を開いて暦を編みました。おおい町はこの史実にちなんで暦会館を建て、全国でも珍しい暦と天文学の専門資料館としています。館の解説によれば、土御門家の記録は度重なる戦火で失われたものも多く、宮内庁書陵部や東京大学などに残る資料や、名田庄に現存する古暦・文書・史蹟を保存し、広く公開するために設けられました。

収蔵資料は、土御門家と名田庄に関する資料、中世の天文観測記録、泰山府君に関する資料、古暦や陰陽道に関する資料の四つの柱からなり、常設展では土御門(安倍)家に関する資料と暦に関する資料を展示しています。企画展も随時開かれ、令和四年には太陰太陽暦から太陽暦への改暦百五十年を記念したミニ企画展が催されました。

見どころ

館内では、土御門家がかつて独占した暦の制定と「土御門暦」の歴史、天体観測に使われた道具、時代ごとの暦や各地の珍しい暦を見ることができます。私たちが今も使う大安・仏滅などの六曜や、季節を刻む二十四節気がどのように計算され、農事や祭事、暮らしに根づいていったのかが、資料と解説パネルでたどれます。香時計などの作暦・天文観測用具も収集・展示されています。

暦会館は土御門家墓所の問い合わせ先でもあり、名田庄の土御門家史蹟を歩く前後に立ち寄ると、天壇や墓所の意味がよく分かります。授与所ではありませんが、天社宮で頒布される暦とあわせて訪ねると、名田庄の「暦の里」としての姿が立体的に見えてきます。

利用案内・アクセス

所在地
福井県大飯郡おおい町名田庄納田終111-7(道の駅「名田庄」隣接)
開館時間
9時〜16時30分(入館は16時まで)
休館日
毎週水曜日(祝日の場合は開館し翌日休館)、年末年始ほか
入館料
高校生以上200円、小中学生100円。障害者手帳の提示で無料。団体(15名以上)1割引
公共交通
JR小浜線「小浜」駅からバスで約50分、タクシー・レンタカーで約30分
車
舞鶴若狭自動車道「大飯高浜IC」から約40分。京都市内からは国道162号(周山街道)で約2時間。駐車場あり

開館日・企画展は変更されることがあります。訪問前に公式サイトでご確認ください(TEL 0770-67-2876)。

周辺の関連スポット

  • 天壇 泰山府君社跡(納田終・東へ徒歩約10分)——土御門家が館を構え、泰山府君を祀った史蹟。四色の鳥居が囲む天壇と県指定史跡の墓所。
  • 天社土御門神道本庁(同じく納田終)——晴明公を始祖とする土御門家が陰陽道宗家として祭祀と暦術を伝える本庁。暦の授与はこちら。
  • 円光寺(京都・梅小路)——京都へ戻った土御門家が江戸時代に天文台を置いた土御門邸跡。渾天儀の台石が残ります。

暦道を賀茂家が独占し、のちに天文道の土御門家へ集まるまでの経緯は、読み物「安倍晴明の師・賀茂忠行と保憲」で整理しています。

よくある質問

何が見られますか。
土御門家と名田庄に関する資料、中世の天文観測記録、泰山府君に関する資料、古暦や陰陽道に関する資料が収蔵され、土御門(安倍)家の資料と暦に関する資料を常設展示しています。約千点の資料を持つ、全国でも珍しい暦と天文学の資料館です。
天社宮や天壇からは近いですか。
同じ納田終の集落内で、天壇 泰山府君社跡から西へ約600メートル、徒歩10分ほどです。史蹟を歩く前後に立ち寄ると理解が深まります。
休館日と料金は。
毎週水曜日(祝日の場合は開館し翌日休館)と年末年始などが休館。入館料は高校生以上200円、小中学生100円です。

出典・参考

社寺・関係者の方へ:掲載内容の訂正、写真のご提供、取材・掲載のご相談はお問い合わせからお願いいたします。

最終更新:2026年8月31日

施設
暦と天文学の資料館(校倉造)・収蔵約千点
開館
9時〜16時30分(入館16時まで)
休館
水曜(祝日は翌日)・年末年始ほか
入館料
高校生以上200円・小中学生100円
所在地
〒917-0375 福井県大飯郡おおい町名田庄納田終111-7
地図
Googleマップで見る
公式サイト
https://ooi-koyomi.info/
X
https://x.com/koyomikaikan
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