お祓い

澱んだ気を、新月に祓う

水は流れてこそ清く、滞れば澱む。気もまた同じ——天社宮はそう説きます。厄年・凶年の節目に生じた陰の気の澱みは、時を経れば自ずと消えるものではない。そのために古くより受け継がれてきたのが、解除の儀です。

月のない夜空に広がる星と山影

解除の儀とは

安倍晴明公より伝わる祓の作法と公式に記されています。厄年・凶年のさなかに災いや不調が重なる方、また年回りによらず、近ごろ災いが続く、運気の澱みを覚える方——すでに乱れが身に顕れている方のために、穢れを祓い、陰陽を調え直す祓です。新月の日に斎行されます。

苔むした岩の間を流れる清流
清流。水は穢れを流し去るものとされてきました。

「備え」ではなく「すでに顕れている」人のために

ここが祈願祭との分かれ目です。公式は明確に区別しています。厄年・凶年を迎える方が、みな解除の儀を要するわけではない。年の節目の備え、日々の厄除けは、祈願祭の厄祓祈願で。解除の儀は、すでに災いや不調が身に顕れている方のための、一段深い祓——。

自分がどちらかを判断する材料として、公式は「厄年・凶年の理」と早見を用意しています。→ 暦で読む:厄年・凶年

形代(かたしろ)で受ける

参拝の叶わぬ方のために、形代の儀があります。人の形をした紙の依り代に、身に受けた罪穢れや災いの気を移し、本人に代わって祓い清める——陰陽道で形代と呼ばれるものです。

人の形に切った紙の形代と縄。黒い背景
形代(かたしろ)。人の形の紙に身の穢れを移し、祓い清めます。

任意で「ご状況」を書き添えられます。斎行の折に拝読されますが、個別の返信はない旨が公式に記されています。

次回は令和八年十月十一日(旧九月一日 新月)に斎行されます(2026年9月24日時点の公式表示)。

川面に浮かぶ多数の流し雛
鳥取県用瀬(もちがせ)の流し雛。人形に穢れを託して川に流す、上巳の祓の名残とされる民俗行事です。

お申し込みについて

星詣は土御門奉賛会が運営し、天社宮の祭祀をご案内しています。本ページからのお申し込みにより、奉賛会が天社宮より奉賛金等を受ける場合があります。お申し込みとお納めは天社宮公式サイトで承ります。
解除の儀のお申し込み(天社宮公式サイト)まずは備えから——祈願祭のご案内

掲載写真はイメージです(写真:PIXTA)。撮影地は天社宮・名田庄ではありません。

よくある質問

祈願祭とどちらを選べばよいですか。
備えなら祈願祭の厄祓祈願、すでに災いや不調が顕れているなら解除の儀。公式はそう使い分けを案内しています。
形代とは何ですか。
人の形をした紙の依り代。身に受けた穢れや災いの気を移し、本人に代わって祓い清めるものです。
参列できますか。
深夜に執り行われ、参列はご遠慮いただく旨が記されています。
家族の分も申し込めますか。
受ける方の名前と生年月日で申し込めます。

出典・参考

  1. A天社宮公式「解除の儀(お祓い)のご案内」 onmyodo.jp/yakubarai
  2. A天社宮公式「厄年・凶年の理」 onmyodo.jp/yakudoshi-kyonen

等級:A=一次資料(公式サイト・公式告知)/B=学術・古典籍