星祭——本命属星祭(立春)
星祭は、節分の鬼遣らいの源流のひとつと伝わる宮中の追儺と同じく、年の変わり目の災いを祓う祭りです。天社宮の星祭は、朝廷の陰陽寮に伝えられた泰山府君祭のうち「本命属星祭」に淵源をもち、千年を超える歴史を有すると公式は記します。平安の御代、安倍晴明公によってその秘儀がさらに整えられたと伝えられます。
人はみな、生まれた年により本命星を授かっている。本命星は年ごとに暦の上を巡り、天地の気と交わる。その巡りの中で星の気が相剋を生じると、心身の調和を失い、災厄・病難・迷い・運気の滞りを招くことがある——。天の神々に祈り、本命星を本来の鎮まりへ還すことを、陰陽道では帰魂(きこん)と呼びます。
天社宮では、皆の本命星の安泰と、年中の厄災消除・開運招福・身体健全を祈念して星祭を厳修しています。令和八年は二月四日(立春)午前十一時に斎行され、参列と御祈祷の申し込みは社務所または公式サイトの受付で承ると案内されました。
申込は時期が近づくと天社宮公式サイトで案内されます。

星祭りは、宗派によって違う
星祭りは、天社宮だけの祭りではありません。真言宗など密教の寺院では「星供(ほしく)」として、日蓮宗の寺院でも星祭りとして、節分や立春の前後に一年の除災を祈る行事が広く営まれています。天社宮の星祭は、そのうち陰陽道の系譜に立つもので、朝廷の陰陽寮に伝わった泰山府君祭の「本命属星祭」を淵源とする、と公式は記します。
自分の本命星を知りたい方は→ 暦で読む:本命星
名越祓・八朔祈祷祭(八月朔日)
名越の祓は本来、水無月の晦日の祓ですが、天社宮では旧暦の慣いに沿い、八月一日に八朔祈祷祭と併せて斎行します。

近年「夏越」と書かれますが、古くは「名越」と記されました。順徳天皇の歌学書『八雲御抄』に「邪神をはらひなごむる祓ゆゑになごし」と見える——邪なるもの、荒ぶるものを祓い、天地の気を和める祓、という意味です。
六月の尽きる頃は、夏から秋へ気が移る節目。陰陽五行で夏は火、秋は金に属し、この交わりに火と金の相剋による気の乱れが生じるとされてきました。名越の祓は、その節目の災いを祓い清め、罪穢れを形代に移し、身魂を整える祭祀です。茅の輪をくぐることは淀んだ気の巡りを整える古い祓の作法、人形は陰陽道で形代とも呼ぶ依り代です。
八朔は八月一日。実りの秋を前に、天地のめぐみに感謝し、作物の成長と豊かな実り、暮らしの安泰を祈ります。天正十八年八月一日は徳川家康公の江戸入府の日でもあり、江戸幕府はこの日を重き祝日としました。家康公より陰陽道宗家として認可を賜った天社宮にとって、八朔はことのほか縁の深い日です。
申込は時期が近づくと天社宮公式サイトで案内されます。

大祭と、月々の祭祀
大祭は年二度。そのあいだ、月々の満月には祈願祭を、新月には解除の儀を——天社宮の一年は、星と月の巡りで編まれています。
→ 祈願祭/解除の儀








